イベントトラッキングとは\n\nイベントトラッキングは、Webサイトやアプリケーション上でユーザーが行う特定の操作を「イベント」として定義し、その発生回数やパラメータを計測・記録する仕組みです。従来のユニバーサルアナリティクス(UA)では、ページビューとは別に「カテゴリ・アクション・ラベル・値」の4要素でイベントを定義していましたが、GA4ではすべてのデータがイベントとして統一されています。\n\n## GA4におけるイベントの分類\n\nGA4のイベントは4つのカテゴリに分類されます。\n\n自動収集イベントは、GA4のタグを設置するだけで自動的に計測されるイベントです。first_visit(初回訪問)、session_start(セッション開始)、user_engagement(ユーザーエンゲージメント)などが該当します。\n\n拡張計測機能イベントは、GA4の管理画面でトグルをオンにすることで計測されるイベントです。page_view(ページビュー)、scroll(90%スクロール)、click(離脱クリック)、view_search_results(サイト内検索)、動画エンゲージメント、file_download(ファイルダウンロード)の6種類があります。\n\n推奨イベントは、Googleが業種やビジネスモデルに応じて推奨する名前のイベントです。ECサイト向けのpurchase(購入完了)やadd_to_cart(カート追加)、リード獲得サイト向けのgenerate_lead(リード獲得)やsign_up(会員登録)などがあります。\n\nカスタムイベントは、ビジネス固有の行動を計測するために独自に定義するイベントです。GA4管理画面から既存イベントの条件を組み合わせて作成する方法と、Googleタグマネージャー(GTM)を使って発火させる方法があります。\n\n## イベントパラメータの設計\n\nGA4のイベントには、イベント名に加えて「パラメータ」を付与できます。パラメータはイベントに関する追加情報で、page_viewイベントにはpage_location(URL)やpage_title(ページタイトル)が自動付与されます。カスタムイベントでも独自パラメータを設定でき、フォーム送信イベントに「フォームの種類」や「送信元ページ」を付与すると分析の幅が広がります。\n\nGA4では1イベントあたり最大25個のカスタムパラメータを設定可能です。パラメータの値をレポートで分析するには、管理画面の「カスタム定義」で「カスタムディメンション」または「カスタム指標」として登録する必要があります。\n\n## 京谷商会での活用事例\n\n京谷商会(大阪府南河内郡太子町)では、自社コーポレートサイトにおいてGTM経由でイベントトラッキングを実装しています。電話ボタンのタップ(tel:リンクのクリック)、サービスページの50%スクロール到達、事例ページの複数閲覧といったカスタムイベントを設定し、コンバージョンとして計測することで、ユーザーの購買プロセス全体を可視化しています。\n\nイベント設計では「何を計測するか」よりも「なぜ計測するか」を先に明確にすることが重要です。ビジネスのKPIから逆算して必要なイベントを洗い出し、優先度の高いものから順に実装していくアプローチが効率的です。